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彼女

 今、僕は抑えようのない衝動に駆られている。
 彼女が欲しい。
 心底欲しい。
 滅茶苦茶欲しい。
 欲しすぎて死んじゃうくらい欲しい。
 彼女欲しい。

 ここまでの衝動に駆られたのは何時以来のことだろうか。
 小学生の頃、クラスの中でも一際輝いて見えたあの子に彼氏が出来てしまった時だろうか。
 それとも中学生の頃、女の子の身体には人には決して見せない秘密の部位があり、例外的に見ることが許されるのは恋人関係にある男の子のみであることを知り、且つその部位こそが暴走するリビドーの正統なる発露の場であることを知ってしまった時だろうか。
 はたまた、高校に上がり、そこで出来た特殊な友人から借り受けたギャルゲーによって、恋愛の神聖さ、人格としての女の子の尊さ、男児たるもの女の子の危機に際してはその身命を賭しても守り抜くことこそ、この世に生を受けたただ一つの意味であると知らしめられたその時だろうか。
 あるいは大学に入って、一生涯愛し続けられるだろうと信じられた女の子に対し、愛情を保てなくなり自らのアイデンティティを喪失し、それを慰めるためにこそまた新たなる女の子を欲した、あの時だろうか。

 僕は。
 僕は彼女が欲しい。

 恋愛というものが、単なる生殖の前段階に過ぎず、その主たる目的は次世代を確実に育て上げるための伴侶を選定する期間であり、また数多いる女性の中から最も自分の遺伝子と相性の良い個体であるかどうかを確かめる、その猶予期間であるという極めて合理的且つ衝動的であったあの中学時代、あの頃付き合った女の子に対して犯してしまった過ちを、今ならきっと避けられる。

 恋愛というものが、この現世に存在することそのものの意味であり、恋愛を排除しては何物も立たず、勉学は愚か、遊び、趣味を二の次にしても、とにかく恋愛こそが至上であり、生物として、人間として、一存在として、最も優先すべき事柄であったと信じていたあの高校時代、あの頃付き合った女の子に対して犯してしまった過ちを、今ならきっと避けられる。

 恋愛というものが、ことごとく空虚であり、意味が無くただ形式としてのみ存在する、ある特異な関係性に過ぎず、ある者にとってはただ体よく性行為に及ぶための方便であり、ある者にとっては陶酔的な幻覚及び承認欲求を満たすための安易な手段であり、ある者にとってはその胸につけて自らの地位を公に知らしめ保証するための建前であるという想念に支配されたあの大学時代、あの頃付き合った女の子に対して犯してしまった過ちを、今ならきっと避けられる。


 おお。
 僕は罪深き人間だ。
 こんなにも多くの罪過を経ていながら、なおも新たな希望を欲するというのか。
 この胸を焦がす思い。ただの一時さえその場にとどまっておられないほどの衝動。

 ああ。
 指がつと触れあっただけで心臓が跳ね上がり、視線を絡ませ合うだけに多大な苦悩を要し、自らを高くから鳥瞰しては奇異な点はないか、何か気を悪くさせるような仕草はないか、今この時を、互いに大いに愉しむために自分が出来うることは何か、逡巡し、思い至って、尚踏み切る勇気を絞り出せない、何か、何かを口に出して、さあこの子のあの輝かしい笑顔を咲かせるのだ、さあ勇気を出せ、緊張を乗り越えろ。
 手足は震え、声は上ずり、肌は泡立ち、汗が頬を伝い、それらはまさしく生命の危機に瀕するがごとし状況であれど、なおもってその葛藤の奥には甘美なる痺れが存在する。


 彼女。
 彼女が欲しい。
 生涯を通して互いに支え合い、笑いあえる、そんな女の子が。
 苦しいときには、手を握り、互いにその苦しみを耐え忍び。
 悲しいときには、手を握り、互いの身体を温めあい。
 楽しいときには、手を握り、互いに顔合わせて笑いあい。
 怒れるときには、その魂の、ありのままの姿をぶつけあい。
 別れのときには、手を握り、満たされた面持ちで感謝を述べて。

 そう。
 これこそが、恋愛。
 僕の希求するもの。
 おお。なんと美しい関係。
 ああ。焦がれて止まない理想の関係。

 彼女。
 彼女が欲しい。
 さあ、誰か。誰か! 画面の中から!!! 出てきておくれよ!!!



 っていうね。
 はい。エイプリルフールのネタです。
 適当に思いつくままだらだら書いてみました。

 え? 本当はエイプリルフールに乗じて本心をさらけだしたんじゃないかって?
 まさか!!

 彼女?
 え? 彼女ってあれでしょ? あの、ラノベとかエロゲーのタイトルによく使われる名詞。
 幻なんでしょ?
 ユニコーンみたいな感じで、「角が生えてないのならいるよ、馬だけど。」的なあれで。「彼女? ああそこらじゅうにいるよ。俺には関係ないけど。」みたいな、そういうあれでしょ?

 要するに、女の子に角を生やしたみたいな感じ。
 女の子に角を生やすと彼女になる。でもそんなのいないよねー。ホモサピエンスの頭蓋に角なんて生えないよね―。っていうそういうの。ま、男の子の下半身にならたまに角生えるけどね! HAHAHAー! みたいな、ね。


 彼女なんて欲しくないし。
 一生キモオタ童貞で良いし。
 魔法とか使えるようになりたいし。
 みたいな。


 性関係として付き合うことって、男からしても女からしても、大人になって自分っていうものが出来上がっちゃうと、そんなにいいものではなくなっちゃうと思うんですよね。
 そこに大した発展性がないことがもうわかっているから。
 最初の方は、マジで一生ラブしっぱなし!! って感じなのが、数ヶ月も経てば、おいおいマジかよ俺どうかしちゃってたんじゃないか!? ってなるのが目に見えているので、そうなると、その間投資してきた時間が全ておじゃんなわけで、それならゲームするんでもアニメ見るんでも自分のことに時間使っとけばよかったー、ってなっちゃうんですよね。

 なので、嘘。
 彼女が欲しいという気持ちは思春期以降まったく感じられません。
 というか、そういう衝動に焦がれますよね。


 というわけで、今日はこの辺で。
 早く暖かい日が続くようになると良いですね。
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